地域包括ケアシステム構築までに【第二目標の2025年】

地域包括ケアシステムとは

団塊の世代が75歳以上となる【2025年】を目標に
重度な要介護状態になっても住み慣れた地域で
自分らしい暮らしを最後まで続ける事が出来るように考えたのが
【地域包括ケアシステム】です

介護保険は今年【2015年】を【第一の目標】
【第二の目標】が十年後の【2025年】に定めて制度を運営しています。

第二目標の【2025年】とは

2025年には全ての団塊の世代が【75歳】になる年になります。

【2000年から2015年は、前期高齢者に健康志向の意識を持ってもらう期間】となります
では【2015年】には何が大きく変化するかといいますと
65歳から74歳迄の【前期高齢者】と
75歳以上の【後期高齢者】の人数が逆転し始めるのが丁度【2015年以降】となります。
後期高齢者が増えるということは、75歳頃になると【要介護になるリスク】が非常に高くなりますので、要介護認定者が要支援者を上回り始めるのが【2015年以降】となります。
そして、【2025年】には、全ての団塊の世代が75歳になりますので、その頃には【要介護認定者が爆発的に増える】と予測されています。 

今までは、要支援認定者が要介護者を上回っていましたので、要支援者向けのサービス【予防サービス】が中心でしたが
2015年以降は【後期高齢者】が介護保険を利用する【中重度者向けのサービス】が中心となります。
勿論、サービスの利用額も軽度者とは比べ物にならないほど掛かってきますので、【介護保険料】や【社会保障費用】が増加します。
実際に平成27年の介護保険改正では全体ではマイナス改訂とされていますが、【中重度者向けのサービス】はプラスになっています。
このことからも、今後は本格的に要介護者への対応に取り組むことが伺えます。

しかし、このままの要介護者が増えて、介護費用が毎年莫大に掛かっては国も自治体も地域も崩壊して仕舞います。
何とか、サービスの質を保ったまま、介護費用を抑えて、高齢者が安心して暮らせる方法がないかと検討した結果、【地域包括ケアシステム】という、住んでいる地域、地域を【ケアタウン化】するという構想が生まれました。
勿論、直ぐに出来る訳ではありませんから、団塊の世代が75歳になる2025年度迄に構築していくこととなっています。