認知症対応型通所介護に関して
通所介護(デイサービス)は介護保険の制度上では【二種類】の内容に分かれます。
【一般型デイサービス】:「デイサービス」といいますと,通常はこの一般型通所介護を指します。
【地域密着型、認知症対応型通所介護】:認知症状が有る方を専門に受け付けを行っている通所介護センターです。
※併設型(一般型と認知型を併設している事業所もあります。特養等の大きな施設に多いです)
地域密着型サービスの一つの特徴である【認知症の方を地域で支えあう】という理念のもとに
【認知症対応型通所介護】は平成18年4月から【地域密着型サービス】へ移行となりました。
【事業所アンケートで分かった、認知症対応型と一般型通所介護の違い】
① スタッフの対応方法の違い
一般型通所介護でのフタッフの利用者への対応
【利用者主体で、過度な手出しはせず、危険が無いように全体を見渡すような、見守り中心の対応となる】
利用されている方が、比較的自立している為、利用者主体の利用が事業所内で重要視されている。
認知症対応型通所介護でのスタッフの利用者への対応
【寄り添うケアが主体で、利用者一人に対して、スタッフが一人付く、個別対応が中心の対応となる】
利用者されている方が認知症の為、個別対応が事業所内で重要視されている。
② レクレーションメニューの違い
一般型通所介護でのレクレーション
週間や月間のレクレーションのメニューを作成し、基本的には集団で行うメニューが中心となっています。
認知症型通所介護でのレクレーションメニュー
当日の利用者の状態にあったメニューをその場で考えて、その都度変更します。
利用者の認知症のレベルに合わせて行うため、集団でのレクリエーションの実施は難しい。
【選択するの目安】
認知症通所介護はスタッフの配置も充実しているので【個別での対応】に優れている点が一つの基準になります。
利用者の認知症の程度により、3名に一人だったり、1対1での対応になったします。
また、殆どの認知症対応型通所介護は【民家改修型】になります。
【外出する事を極度の嫌う方】や【帰宅願望の強い方】の認知症状が強い方には
個別対応が必要になりますので、認知症対応型通所介護を利用するのが良いと思います。
しかし、最近は、一般型通所介護にも、認知症が進行した方が相当数ご利用されていますし
一般型通所介護でも個別対応する事業所が増えてきていますので
認知症対応型通所介護と一般型通所介護の明確な判断基準が薄れているように感じます。
【地域密着型 認知症通所介護】
指定基準は各自治体になります。
毎年、自治体が作成する【介護保険事業計画】に沿って、【地域密着型通所介護の公募】が行われます。
また、実地指導や監査は自治体の【介護保険課指導係】が行います。
また、ご利用できる方はお住まいの住所地にある認知症対応型通所介護を利用する事になります。
※他の自治体の地域密着型通所介護は利用できません
※自治体同士で契約を結んでる場合は、ご利用できる場合が御座います。
【小規模多機能型へ発展】
この認知症対応型通所介護が発展して【訪問介護の機能】と【宿泊機能】が備わったのが
【小規模多機能型居宅介護】となります。